アメリカ西海岸のハネムーン最初の地はラスベガスでした。

私たちを含む3組の新婚夫婦がこの地に降り立ちました。


宿泊先のホテル「ザ・ミラージュ」に向かう途中、ド派手な建造物や

アトラクションに目を見張り、よくぞ砂漠の上にこれだけの街を

作ったものだと感心してしまいました。



その日はショーを見ながら夕食を摂る予定になっています。

それまで少し時間がありました。


部屋のテレビを付けてもカジノの宣伝ばかりなので、私たちふたりは

カジノで時間をつぶそうと思いました。そのまま夕食にいけるようにと

スーツ姿に着替えて1階に降りました。



来てみたはいいものの、何から始めてよいか分かりません。

ホイール・オブ・フォーチュン」が目に飛び込んできました。


ルールが簡単そうだし運試しにと、最も低い確率(オッズ)の数字に

一カ所だけ賭けてみました。


……結果、な、なんと大当たり!


何度かオッズを変えてみたけれど結構な確率で当たるのです。

私が来る前は誰もいなかった台の周りに見物人が集まり始めました。

金髪で奇麗な女性ディーラーが屈強な男性ディーラーに交代します。


やはりそうだったのか! 私はどこかで監視されていたのだと悟り

ました。


ルーレットのディーラーは思い通りの数字に玉を入れる事ができると

言います。ましてやホイール・オブ・フォーチュンならシンプルな作り

だけに、それ以上に意のままになるはず。


プレイヤーに最初のうち良い思いをさせておいて、あとから搾り取る

つもりだったのでしょう。勝ち逃げするのが怖くなってきました。

(といっても微々たる額ですが……)


でも、夕食の集合時間がせまっています。どうやってコインを減ら

そうか? すぐ近くのスロットマシンで、盲滅法に押し続けました。

それでもジャラジャラ当たるのですから、不安と焦りが膨らみます。

ここでも操作されているのか!


結局コインは使い切れずにタイムアップ。


複雑な思いを抱えてディナー・ショーへと向かいました。





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