身体が重くひどく億劫なのは、通勤中・勤務中に限らず

休日も同様です。


土日になるたび、妻はショッピングに私を誘い出しました。

妻にとってはショッピングがささやかな楽しみでもあり、

息抜きでもあったようです。


私はというと、せめて休みくらい一日中横になっていたい

のですが、渋々それに付き合っていました。


買い物中も、彼女にとってはあれやこれやをふたりで相談

しながら品定めしたかったに違いないのですが、こちらは

一刻も早く帰って寝たいがために上の空です。


今から思えば寂しい思いをさせてしまったと申し訳なく思い

ますが、自分ではどうしようもなかったのですから、ふたり

にとって悲劇でした。



帰宅するとすぐに私は横になりました。

一度横になると起き上がれないような有様でした。


それはまるで、重力に逆らえないほど自分が虚弱になったか、

あるいは目に見えない巨人の足に踏みつぶされているか、

あるいはまた身体から根がはえたかのようでした。



当然日常の生活にも支障が来たします。

朝、目が覚めてもなかなか着替えられなかったり、トイレ

に行くのも億劫でギリギリまで我慢したり、風呂に入るのも

苦痛で仕方なかったりします。


病名も知らなかったせいで、これが病気によるものだとは

判別できず、自分を怠け者だと責めたりもしました。


妻の立場なら、なおさらのこと怠惰だと感じていたかも

知れません。


このとき妻のストレスは彼女を少しづつ蝕んでいたのです。





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