来る日も来る日も鬱状態の陰性症状が続きうつうつとしていました。


朝、のろのろと起きてはのろのろと朝食を終えのろのろと着替えた後、憂鬱な気持ちで会社に通いました。


夜帰宅すると横になり、一度横になるともう何もする気が起きません。次の行動に移るためには、気合いが必要なのです。



几帳面で潔癖性の妻からすればそんな姿をそばで毎日見ていたら、円形脱毛症にもなりますよね、そりゃ。でも、こっちの気持ちも分かって欲しかった。

しかし双方の病気に対する理解不足が私たちを苦しめ続けるのです。


そうです、精神疾患の当人と家族にとっては病に対する知識と辛抱強さが何より必要だ、と今だから言えます。



しまいに妻は、原因不明の嘔吐に悩まされます。逆流性食道炎も疑いましたが、それでもありません。あらゆる検査を尽くしても、原因が分からないのです。



そしてそれは突然やってきました。


妻は私との生活が忍耐の限界を超え、私の実家に電話して、私を引き取りに来るよう告げたのです。


しばらくして父が私を迎えに来ました。

なすすべもなく、連れて行かれるままにその部屋を出ました。


そうです、別居生活の始まりです。


妻は何かのきっかけをくれたのか、それとも単に彼女の視界から怠惰な姿を消したかったのか、いまでも分かりません。とにかく自宅から通勤する生活になったのです。


しかし環境が変わっても、朝起きると、のろのろと朝食を終えのろのろと着替えた後、ウチを出られずにぐずぐずしていました。出勤時刻は1分また1分と近づいているのに、焦る気持ちよりも行きたくない倦怠感の方が勝っていました。最後には意を決して玄関を出て行くのですが、そうやってのろのろうつうつ生活は続くのでした。


重ねて言いますが、精神疾患の当人と家族にとっては病に対する知識と辛抱強さが何より必要なのです。





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