旧友の紹介で、築地の神経科に移りました。千葉に引越しして、通院が大変だったこともあります。


以前通っていた副都心にあるクリニックにくる患者さんたちに比べると、築地の方の患者さんたちは皆症状が軽いように思えました。


どこでも同じようなものだと思いますが、初回は時間をかけたとしても、次回からの診察は5分程度です。しかもここでは、初回の面談で詳しく話を聴いて下さったのは、医者ではなく看護師と思われる人でした。その看護師のメモを見て、先生に処方箋を書いて頂いたのです。


処方は最初のうちは多少変わりこそすれ、ほとんどずっと変わりませんでした。抗精神病薬のリスパダールとインプロメンに副作用止めのアキネトンの3種類です。


それで効果があったかというと、否と言うほかありません。一日中ぼーっとして、覇気がなくなりました。億劫感は相変わらずありましたし、無気力、無関心、無表情、そして決断力と判断力の欠如。


素人考えですが、リスパダールなどは急性期には効果的かも知れませんが、消耗期と思える私には不適切だったのではないでしょうか? でも当時は統合失調症に対する知識もそれほどなく、判断力も欠如していたため、医者から出される処方のまま素直に従っていたのでした。


それでも仕事はしなければならず、能率はあがるはずもありません。


次第にそれが常態化し、病気を治そうという気持ちも薄れていきました。本来なら、そういう状態を先生にお話しし、処方を変えて頂くのが良かったのだといまさらながら痛感します。


先生の方でも、私の話に対して真摯に向き合っていないようでした。というのも、あろうことか診察中にたびたび居眠りを始めてしまうのです。カルテに書き込んでいた字も、だんだんミミズが這ったような線になっていました。


その後も判断力・決断力の欠如から、医者を変えることなく通い続けて、取り戻せない時間を何年間も無為に過ごしてしまいました。


読者の方は、私と同じ轍(てつ)を踏まぬよう心からお祈り致します。要は、改善が見られなければまずは薬を変えてもらう、それを繰り返してもダメなら思い切って医者を変えてみることです。あとで触れるように薬が全てという訳ではありませんが……。




以下ボタンをクリック(タップ)頂けると励みになります。

統合失調症 ブログランキングへ

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
にほんブログ村