今回のお話は、二度目の入院を終えて退院した後の出来事です。


(話がここのところ前後致しまして済みません。

当初は、統合失調症を発症してから現在に至るまでを、時間の

経過と共にお伝えしながら、所々に統合失調症にまつわる小ネタ

を<補足>として交えるつもりでおりました。

が、いかんせん昔の話からさかのぼる訳でして、お伝えしそびれて

いる話も後になって思い出すのです。

初めからお読み下さっている方には、読みづらいこととお察しますが、

どうかお許し下さい。)


退院したとは言え、会社へ通うことを考えると憂鬱で仕方なかった

頃です。金曜日の夕方が一番嬉しかったことを覚えています。



ある日の土曜日に、久し振りに家族3人でショッピングセンターに

買物に行きました。


それまでは、私の気力が耐えられなかったので、自分の物を買った

後は先に帰宅してしまいました。

それもマシな方で、外出自体が苦痛なため、ひとり留守番すること

も当たり前になっていました。


ところが、その土曜日は妻や子供の買物に付き合うことも辛うじて

できたのでした。

買物を終え、ファストフード店で一休みしていた時でした。

私と子供が何かの話で笑い合っていると、妻が目を赤くし涙をこらえ

ているのが分かりました。


涙の訳を訊くと、嬉しくて泣いていると言うのです。

家族3人揃って買物をする、3人揃ってお茶をしながら談笑する

という、当たり前の事がとても嬉しいと。


それを聴いた私は、入院前も入院中もどれだけ妻に寂しい想いを

させてきたかを、また、いままでなんと自分本位であったかを、

悔みました。



ありきたりな言い方ですが、幸せは手の届く所にあるということ、

当たり前のことが実は貴重なんだと、改めて痛感しました。




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