つい先日の木曜日に4週間に1度の診察に行ってきました。
病院へは地下鉄を利用していますが、
病院の最寄り駅に着いて地上に上がる時、
エスカレーターを利用しています。
そのエスカレーターは、かの「シンドラー」製です。
「シンドラー(Schindler)」製と聞いて、ピンと来る人が
いらっしゃる事と思います。
そうです。かつて、シンドラー製のエレベーター事故が
多発して、死傷者を出し世間を騒がせたことのある、
あの「シンドラー」です。
そのエスカレーターが、珍しく点検中かなにかで使用中止に
なっていました。
もちろん事故には見舞われたくないので、それもやむなしと
階段を登って行きます。
視線を上に向けると、華奢(きゃしゃ)な老婦人が
キャスター付きのスーツケースを引きずるように苦労しながら
階段を登っています。
すぐに追いつき、素通りする訳にもいかないので、
荷物を持って差し上げました。
スーツケースは思いの外軽かったのですが、
地上に着くと、彼女は何度もお礼の言葉をおっしゃるので、
私は返って恐縮してしまいました。
私にとっては軽いと感じた荷物でも、老婦人にとっては
それを持ち上げながら階段を登るのは、容易ではないのです。
そうか、年齢を重ねてゆくというのは、段々不自由になってゆく
ということなのだなぁ。
これから日本は、ますます高齢化していくので、ご老人の生活を
どれだけ想像できるかが、これからの日本の暮らしやすさを
左右するのかもしれない、と感じました。
(つづく)
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