私が大学受験をする頃(もう遠い昔ですね)、「これからは英語が必要だ!」ということで語学に力を入れる大学に入りました。当時は、「グローバル」という言葉より「インターナショナル」という言葉の方が流行っていたと記憶しています。 

それから何十年か経って、今でも日本人の間で英語熱が冷めないようですね。TVをつければ英会話学校のCMが流れていますし、ラジオをつければ英会話教材販売のCMが流れています。それらが毎日のように耳目に入ってくると感じてしまうことがあるんですよね。 


今さら、語学習得もないんじゃないか? と。 

これからは翻訳アプリで間に合うんじゃないか? と。 


いや、まだまだ翻訳アプリは完全には程遠い。それに生で直接外人と対話したい。 そうおっしゃる向きもあるかもしれません。


でも人間が語学を学ぶより早くITの方が先に使えるアプリを生み出すと思います。そう考えると、「語学習得」は、時間とコストをじゃぶじゃぶ使う贅沢な「趣味」と同義になると思います。


時間と費用が潤沢にある人が、それでも語学を身につけたいというならば、逆にお聞きしたいのは、身につけた後で何を語りたいのですか? ということです。 突然道を尋ねられたとき咄嗟に答えられるように? 日本の名所を案内したい? 街なかで困っていそうな訪日外人に手を差し伸べたい? などなど動機は色々あるでしょう。 そういう日常会話なら、中学英語の復習でなんとかなるのではと思ってしまいます。


外国人と本当に対等に話をしたいのであれば、伝えたい内容が何より重要になります。 それには論理力(ロジック)がモノを言います。

日本人は同調圧力が強くて、違う意見を良しとしない風潮がありますが、米国人は意見の違いを論じ合うことを楽しむと言います。違って当たり前という発想です。その時、感情に訴えるよりもロジックが成り立っていれば説得力が生まれます。

 


ロジックを育むには、英語を学ぶより数学やアルゴリズムを学ぶ方が適当だと思います。

何より、数学・アルゴリズムは世界共通語です。

極々簡単な例を出せば、

日本語で「八足す五は十三」という時、

英語では「Eight plus five equals thirteen. 」となり表記が全く異なりますが、

数式では「8 + 5 = 13」という表記になりますね。

数学の表記は世界共通です。またロジックも共通です。

「X + Y = Z」にしても、「f(x) = ax + b」にしても考え方が解れば、世界でも通じることになります。


OECDの中高生学力試験の結果で、日本の数学の順位は中学では上位なのに、高校になると順位を下げると言いますが、残念でなりません。


そういう私自身も、実は高校に入ってからは数学は苦手教科になってしまいましたが。



80歳を超えたお婆ちゃんが、プログラミングを学びゲームアプリを開発してリリースしたことがニュースになりました。英語による開発者イベントへの招待状といくつかの質問メールに応えるために、Google翻訳を活用してカット&ペーストで対応したこともその後話題になりました。年齢の壁と言語の壁を超えたのです。


このお婆ちゃんこそ、グローバルで、時流に乗っていると痛感させられます。




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