統合失調症の急性期、妄想がひどかった頃は、今のようにパソコンが当たり前のように普及している時代ではありませんでした。もちろんスマートフォンなど影も形もありませんでした。それでも監視社会を疑い、悪いことをしたわけでもないのに怯えて日々を送っていました。

いまやPC、スマホはみんなが所有するようになり、恐れていた隠しカメラや盗聴器の役割はスマホやPCに取って代わられたと言っても良いでしょう。


現実に起きている監視社会の一端をいくつか見てみましょう。現状を知ることはインターネット・リテラシーには必要なことと思うからです。すでにご存知の方も多いとは思いますが、まとめてみたいと思います。


・Tiktok

バイトダンスという中国の新興企業が展開する動画投稿アプリ。

2019年1月、米国のシンクタンクが公表したのは、Tiktokを通じて個人情報が中国当局に流れている可能性です。そこには米国の軍人の情報も含まれておりスパイ活動で使われる恐れもある、としています。また同2月、米国の児童の個人情報を違法に利用したとして科した570万ドルの支払いにバイトダンス側は応じた、ということです。


・Huawei

中価格帯のスマートフォンで急成長した、中国を代表する企業の1つ。

通信基地局の無線機から中国に情報が筒抜けになっている可能性があるとして、4Gや5Gの基地局からHuawei製を排除する動きが先進各国で進んでいます。最近になって英国がHuaweiの導入も認める方向に傾いていることは少々心配ではあります。そもそもHuaweiって「華為技術」ですよね。中華の為の技術って書くくらいですから。


・Amazon

説明省略。GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)と括られることも。

AIアシスタントのAlexaを通して、スマートスピーカから入力されたユーザの声を何千人もの開発者が聞けるようになっていた、というものです。

Alexaを巡っては、突然笑い出したり、会話を知らぬ間に送信されていたりなどのニュースもありました。


・Google

説明省略。GAFAの1つ。

Googleアカウントにログインして「お支払いと定期購入」を見ると、なぜかAmazonやAppleで購入したものがリストアップされています。データの相互利用がされているのでしょうか? それともGoogleに一極集中しているのでしょうか? だとすると、ネット上の行動はGoogleに把握されているのかもしれません。


・韓国

盗撮の増加でデート・ノマドと呼ばれる若者が増えているらしいです。

隠しカメラ
 

隠しカメラを避けるため、高級ホテルかそうでなければ信頼できる友人宅か廃屋に行かないと安心できない低信頼社会になってしまったようです。



以上、いくつか例をあげましたが、きっと氷山の一角にすぎません。

冒頭に触れましたが、自分の妄想が激しかった頃はスマホなど存在しませんでしたが、今は誰もが手にし時と場所を選ばず画像やメッセージをネットにアップすることが可能になっています。中国ほどではないにせよ、監視カメラは国内あちこちで目にします。昔は、自分の妄想なんだと言い聞かせることもできましたが、今はそう言い切れません。統合失調症と現実の境界が果てしなくグレーになってしまったようです。




ランキングがご覧になれます。
ポチって頂けると励みになります。


   にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ