昨夜、寝る前に妻から言われました。
長く(25年!)続いた結婚生活もいよいよ終わりを告げるかーー!?
いえいえ違います。
まだまだ続くと思いますのでどうぞご安心を。
昨日は妻の仕事は休みでした。
いつものように、朝から昼過ぎまでホットヨガをして、買い物をして帰宅後、掃除して、録画したドラマ観て、夕飯作って食事して……。
夕食後もバラエティを何時間も観ていました。
その間私は、同じリビングで今取り掛かっている
『ホモ・デウス: テクノロジーとサピエンスの未来』(ハラリ著)
という書籍の下巻を読んでいました。
眼精疲労がひどくなり時刻も23時を過ぎていたので、就寝することにしようと支度を始めました。
妻はバラエティ番組を終え、ドラマの録画を再開しようとしていました。
彼女はまた明朝からフルタイムの仕事があるし、いつものようにリビングでではなく寝室でゆっくり休んで欲しいと願っているので声をかけました。
「まだ観るの? もう寝ない?」
「独りの時間が欲しいの。これからが自分の時間だから……。」
「そうなんだ……(哀)。認知症になっちゃうよ?」
「お父さんはいいじゃない。独りの時間が長いんだから。」
ん~ん。
私は独りの時間が長かろうが短かろうがやっていることは変わらないとは言え、彼女にとってはやはり心置きなく休める貴重な時間なのかもしれません。
以前なにかで聞いたことがあるのは、夫婦生活を長く続けるコツは寝室を別々にするのが良い、ということでした。
家族の気配はありながらも、プライベートな時間・空間はある程度あった方が望ましいのでしょう。
それはわからなくもありませんが、それにしても睡眠時間を削ってまでして観るべきドラマなのでしょうか?
好きなもの・好きなことは人により様々ですので、人の好みを否定し合えば平行線をたどるのははっきりしています。
自分なら睡眠時間を優先したいと思いますが、彼女は違うということです。
飛躍するようですが突き詰めれば、何のために生きるのか? という深遠な問題に行き着きます。
私は、いま自分が生きている世界はどうなっていてどこに向かおうとしているのかを知りたいし、自分が生きている証を少しでもいいから残したいと思っています。
いっぽう妻は、生活しなくてはならないので働けるうちは身体を動かして働くし、独りの時間を確保して観たいものを観る。
私はいわば観察者および発信者として主に脳内で「妄想世界」を生きており、妻は現実主義者として今という「現実世界」を生きている、とも言えます。
妄想世界というと語弊があるかもしれません。
それは自分の思いのままに作り上げた世界ではなく、グローバルに開かれたデジタルツールを通して知ることのできる、ある意味リアルの世界です。
そのリアルの世界を<脳内>で構築しているので妄想世界と呼びました。
妻はパートの職場で、社員の店長の右腕として文字どおり切り盛りしていますし、近所付き合いも私より広いはずです。
とても彼女の代わりは務まりませんが、世の中のしくみや社会情勢などについては彼女に教える機会がよくあります。
なかなか一人で全てをこなすことはできません。
足りないところを補い合えれば良いと思います。
「独りにさせて」
「や~だよ」
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