子供のころ感じていたことがあります。
なぜ大人はニュースを食い入るように見ているのだろう、と。
自分の興味を引くものがなく、その間は退屈でしかたありませんでした。
世の中を理解するにはあまりに未熟すぎたのです。
しかし今ならニュースの面白さがわかります。
いや、単に好奇心を満たすものというより、
生存競争を生き残るための必須の情報・生きた教材
と思っています。
「衣・食・住」に引けをとらず「ニュース」つまり「情報」は
現代を生きていく上で最低限のものとさえ思います。
ところがうちの奥さんはほとんどニュース番組を見ません。
起きてくるなり食事しながら見るのは、録画したドラマです。
仕事が休みの時は、それこそ一日中ドラマを見続けています。
ドラマは結末が決まっていて、多くはハッピーエンドが約束されています。
ストーリーの展開が私たちの生活を左右することはなく、
安全地帯から虚構の世界を楽しむことができます。
一方、ニュースは私たちの生活と地続きです。
それは展開の読めないストーリーであり、人生の縮図だったり世界のあり方
だったりします。
ニュース(=世の中)を知ることは、私たちがこれからどう生きるのかを
左右するのです。
世界という壮大なドラマを生きる私たちは、登場人物そのものですから。
あるとき妻に尋ねました。
全国的な休校や飲食店・ホテルのキャンセルのため、スーパーの食材が2~3割も安くなっているらしいので実際にどうなのか確認したかったのです。
返ってきた答えは、値段あまり見ないからよくわからない、というものでガッカリしてしまいました。
美味しいものを安く食べるのに良い機会なのですが。
個人的な予想では、日本国内も欧米に遅れてコロナが蔓延し、じきに食材の生産量も減る結果、いずれ価格が高騰するのではと心配しています。
またあるときには、世界で起きていることを話しました。
台湾の若くして天才IT担当大臣のオードリー・タン氏がコロナによる混乱を抑えるのに一役買ったことと、それに比べて日本のIT担当大臣は高齢でITオンチの竹本直一氏であることを。
妻の興味を引いたのは、タン氏が性転換したことについてでした。
(そこじゃないだろう!)
イタリアでコロナが急拡大した原因についても、残念ながらうちの奥さんは知りませんでした。
直接の原因は、財政難により医療縮小したあとの感染だったため医療崩壊が起きてしまったこと。
遠因は、共産主義による世界制覇をねらう中国が「一帯一路」の一環でEUの弱点であるイタリアに支援という名のワナを仕掛けたこと。
その結果、(感染した)中国人が大量にイタリアに入り込んだわけです。
共産主義が世界を覆うかと想像するとゾッとします。
日本はというと、「独裁政権」まっしぐらという状況です。
挙げるのが面倒くさいほど多くの問題に、まともな記者会見もせずにフタをし続けています。
黒川検事長はこれまでも数々の疑惑を不起訴にして、アベ政権を守ってきましたが、法律に反してもし定年延長が決まれば検事総長に登り詰める可能性が出てきます。するとアベ独裁政権が盤石になってしまいます。
再浮上した森友学園問題では、良識ある赤木俊夫氏の遺書が公表されたにもかかわらず、政府は再調査を行わないという。再調査される側がしないとはこれいかに?
気になるニュースはキリがありませんが、ネガティブな話題が多いですね。
いまや私のエネルギーの元は、理想どおりにならないもどかしさや怒りなのかもしれません。
それにしても世の中は面白い。
だから人生やめられまへんなぁ。
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