というタイトルを見て、「工場の煙突!」とか思ってる読者はいないと思う。
これから書く内容は当たり前のことだけれど、その当たり前がわかっていない人も見受けられるので、あえて書かざるを得ない。
日々、新型コロナウィルスの感染者・死亡者が増えている。
2020年4月1日夕方時点で、感染者は80万人をゆうに超え、死者数は4万人超。
数字は毎日更新され、増え続ける。
幸運にもコロナに汚染されていない人にとっては、この数字は単なる恐れの目安でしかないかもしれない。
でも、1増えるということは、死に怯える人がひとり増えたということであり、あるいはこの世を不幸にも去っていったひとりかもしれない。
また、無謀にも遊びまわる(飲み歩く)人たちが感染したとしても1増えるだけだけど、そのために懸命に治療にあたる医師や看護師など、5人や6人あるいはそれ以上の貴重な人材もリスクに晒すことになる。
その結果、彼らが診ていた(これから診る)救えたはずの命も救えなくなるかもしれないことを思うと、無謀な1のために10も100も犠牲にするかもしれない。
統計上は数字で表すしかないかもしれないけれど、その数字のもつ意味は当事者にとっては想像を超えて重いんじゃないかな。
例えば、感染者の死亡率は1%だ、2%だと言われても、実際に罹って死んだ本人にとってみれば、そんな数字に意味はない。
本人や家族にとっては、100%になってしまう。
「あたり一面」、とか「一帯」とかいうとき、「一」は一部ではなく全体を意味する。
もしあなたがコロナ感染者になってしまったら、統計上は単に1増えるだけかもしれないけれど、当事者にとっては今まで数十年生きてきた思い出や功績、これからの期待も含めて「すべて」が無になってしまうかもしれないのだ。
新型コロナウイルス は私たちに生きるか死ぬかの挑戦状を突きつけている。
英国でコロナで亡くなった21歳女性の遺族が言った。
「ウィルスが広がっているんじゃない。
人がウィルスを広げているんです。」
ここで改めてことわざを思い出そう。
「天は自らを助るものを助く」
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