発症前

2016/02/17


統合失調症の発症前は、仕事を休むことなく(当然ですが)

日々自分の役割を果していました。


お客さんからの信頼も得られ、上司・先輩たちからもいくらか

頼られるようになると、次第に自信にもつながり、やりがいを

感じることができてきたと思います。



そんな中、こんな出来事がありました。


私が中心となって進めていたシステム更新ですが、

昼間は本番稼働中のため、作業は夜間、徹夜作業になります。


テストも無事終っていて、残るはシステムへの新機能導入のみです。


私をサポートするために待機してくれていた先輩何人かが、

「夜食を摂ってくるから、作業を進められるだけ進めといて」

と言って席を外しました。


私の作業は、システムへの新機能導入のみとは言え、バックアップやら

環境設定など、気を配ることはいくつもありました。


1つ1つを手作業でやることになっていましたが、

私は、ミスを極力無くすことと、ミスがあった場合にレビュー

しやすいようにと、一連の作業をジョブとして、一気に走らせるように

プログラムしていました。



30~40分位経過した頃でしょうか、先輩達が帰って来ました。

どれくらい進んだ? と訊かれましたが、ジョブを作っていたため

実質的に導入作業としては、まったく進んでいなかったのです。


進捗状況を知った先輩達は、何か怪訝そうにニヤニヤ笑っている

ように見えました。

きっと私の作業がもっと進んでいることを期待していたのだけれど、

導入前の準備に思いの外時間がかかっていたからでしょう。


そのニヤニヤが、私の今までの立ち位置を揺さぶりました。

何か今までの先輩達と私の関係性に違和感を覚えました。

同時に疎外感を感じ、脆くも自信を失った瞬間でもありました。


もっとも、それをいつまでも気にしていたら、作業が進みません。

私は気を取り直して、導入作業に集中しました。

無事徹夜作業は完了し、いつもの我々に戻ったようでした。



その後は、今回のような出来事が起きる事は無く、先輩達との良好な

関係が続いていきました。

私の部署内での位置づけも定着していきました。

私の中では、あのニヤニヤは何だったのだろう? と記憶の隅に

引っかかっていたようですが。



その数年後に異動することになり、再び似たような体験が統合失調症

発症の引き金を引くことになります。



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2016/02/16


私にとって統合失調症は、私という「中核」の「属性」であり、

「表層」である、というようなことを前回お話しました。


ところが、その「中核」である自己があやふやで、言わば

「自分探し」の途上であるとも、お話したと思います。



「(陳腐な表現ですが)自分探し」を続けている若者は多いと

思いますし、誰でも人生経験を重ねながら「自己」を確立してゆく

ものです。


有名なところでは『論語』で孔子が語った

「而立(三十にして立つ)、不惑(四十にして惑わず)、

知命(五十にして天命を知る)、耳順(六十にして耳従う)」

ということばがありますね。


また、「人は労働を通じて成熟する」という人もいます。




統合失調症の発症前に遡ると、大学生時代は多くが感じるように

自分は将来何者になるのか分からず、学生という「猶予期間」に

色々アルバイトをしたり、キャンパスライフをエンジョイしました。


就職活動に遅れを取りましたが、幸い相性の合う会社に出会い就職

することができました。



長期間の研修後、配属先が決まり、私は何者にもなれる、何でも

できる、と期待一杯・自信一杯でした。よく未熟者が抱く野望です。

また、雇ってもらって給料を頂くのではなく、会社を稼がせるんだ、

とも固く思っていました。


配属先は、客先常駐のシステム開発・運用保守の部隊でした。

配属一年目にして、お客さん(情報システム部の一員)から、

「サトシさん、△△さん(私の一年先輩)を超えたって噂だよ」と

半分おだて・半分本気で言われ、悪い気はしませんでした。

△△さんは、技術的に頼りないところが確かにありました。

(のちの私の異動後に、彼は営業部門に異動されました。)


そうして徐々に信頼を獲得していったと思います。

私の立ち位置(自己)が定まりつつありました。


その部署に居続けることが出来たら、あるいは自分を見付ける

ことが出来たのかも知れません。結果論ですが……。



統合失調症の発症までにはもう少し時間がかかります。



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2015/09/17


こんにちは。


今回は、統合失調症発症前のとある恥ずかしい出来事を

白状することにしました。


というのも、私自身この一件をことあるごとに

思い出しては恥ずかしくなると同時に、そののちに

統合失調症を発症することとの何らかの関係がある

のか否か、たびたび考えてしまうからです。


アドラーが言うように、未来は変えられると考えるならば、

その出来事と統合失調症との関係がいかなるものであれ、

未来に目を向けよう、と思ったからでもあります。




時は、新入社員の最初のころです。

来る日も来る日も、研修を受けては、夜同期の仲間と飲んで、

酔っぱらって遅くに帰宅していました。

そんな毎日のある日に事は起きました。


その日、例によって飲んだあと、講師として教えて

下さっていた先輩社員と同期の女の子、私の3人で

同じ電車で帰る途中のことです。


車内の中吊り広告がジャックされていました。

箒(ほうき)やマグロ(カツオだったかも?)などが、

真空パックされた状態で全車両に吊られていました。

立体的であるばかりでなく、実にリアルな存在感でした。


同乗した3人は、その中吊り広告について盛り上がり、

ハイな私が、酔っぱらった勢いで、近くの広告をバリバリと

引き離し、二人のところへ持って行ったのです。


よくよく見ると、型押しされた透明のプラスチックの

内側から印刷がされただけのシンプルなものでした。

それでも座席から眺めると、手に取りたくなるほどの

リアルさなのでした。


1つ目の広告にガッカリした私は、別の種類の真空パック風

立体広告を2つ目、3つ目と引きちぎっては、二人のもとに

持っていったのです。


車内には乗客がまばらに腰掛けていました。

スマホのない時代でしたので、目を閉じている人や

本を読んでいる人たちばかりで、私の悪行を見て見ぬ振り

をしていたのでしょう。


ただひとり、そうではない人がいました。

私が3つ目の真空パック風広告をもぎ取った、その時、

すぐそばにいた中年の会社員が言いました。

「人生を棒に振るぞ。」

とささやくように、しかし厳しく。


一瞬にして酔いが醒めました。と同時に、恥ずかしくなり、

穴があったら入りたい気持になりました。




後から思えば、その会社員は勇気ある優しい人でした。

以降、私の頭の隅には、その言葉がずっと残っています。



ただ、残念なことは、そんな忠告にもかかわらず、

いまこうして、健常者の道を外れ、マイノリティの生活を

送っているという現実です。





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2014/11/23


私がまだ会社員だった頃。

二十歳代に何度か名古屋に出張に行く機会がありました。

今回はその時のお話です。


(カテゴリを「発症前」としましたが、正確には統合失調症を

”再発”する直前です。)


さて、名古屋に着いてビジネスホテルに行き、部屋に着くと、

デスクの上に「ご意見シート」のような紙が一枚のっているのを

みとめました。


それはさておき、まずは持ってきたものを仕舞おうとチェスト

(整理ダンス)の引き出しを開けましたところ……。


げっ、縮れ毛が目に飛び込んできました。

そうだ、これはご意見シートに書くしかない、と思うが早いか

それについて指摘した文言を書いたのでした。



2~3日の仕事を終えて、いざ帰京。



やれやれ、出張も無事終わった、持ち帰った着替えや備品を

整理してっと……、あれっ、洗濯用のトランクスが1枚足り

ない!? もしかして、いや確かにそうだ! あのチェストの

引き出しに置き忘れたことを思い出しました。


トランクス1枚が惜しい訳ではありません。

あの時「ご意見シート」の「お気づきの点」の欄に、私が書いた

文言とは「引き出しに汚物が残っていました。」なのです。


なんと、自作自演をしてしまったと、”穴があったら入りたい”気持ち

とはこのこと。

ホテルの人も首をひねっていることでしょう。

支配人と清掃係でもめているかも知れませんね。

「ちゃんと掃除したのか?」「確かにしました」……

(ご迷惑おかけして済みません、この場を借りて謝罪致します。)




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2014/08/24


その後も不自然なできごとは続きました。


そんなある夜疲れて帰宅すると、この異変の原因は何なのか突き止め

ようと思いました。身体は疲れていましたが頭はフル回転でした。


メモを速記しながら、3つの原因を仮説として立てました。


1つめは、情報漏洩の濡れ衣を未だ着せられているということ。

2つめは、カノジョの籍を入れていない夫によるもの。

3つめは、会社の人員整理のための身辺調査。



ではもう少し詳しく考えてみましょう。


1つめ。実はまだ金融機関のお客様の私に対する疑惑が晴れておらず、

私生活でのお金の使い方などを見張られているというもの。

羽振りがよくなっていれば、データ転売の可能性ありと判断される。


会社内では、私と関連の深い人たちに通達がなされ、あまり親しくする

と、疑いがその人にまで及ぶと言われているのではないかと考える。



2つめ。カノジョの形式上の夫が、自分の妻であるカノジョを監視して

いるところに、私が現れてしまったので早く私とカノジョが別れるよう

に仕向けているというもの。

当時カノジョから知らされていた事は、形式上の夫は父親が社長のため

会社での地位も高く、大抵の事は調べがつくと言っていた。


また、カノジョとの交際の件は上司にも話していたので、どういう形で

かは分からないけれども社内に伝わっていたのではないか。



そして3つめ。当時の週刊誌の記事に感化されたことも否めないけれど、

会社が探偵(?)を雇い素行調査して人員整理に該当しそうな人間を

調査しているというもの。社内では公にできないので、各自自分の

業務を遂行しようとして、結果ギスギスしてきたのではないか。



以上の不安を同時に抱えたまま、病状は悪化していくことになるのです。





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