しぐさ

2014/09/24


これは肝に銘じなければいけません。

すでに「031 薬の飲み方」でお伝えしたように、薬の飲み方ひとつで、前々回の「032 幻覚(幻聴と幻視)ふたたび」や、前回の「033 スパイがあちこち」のような幻覚、妄想が再び現れるようになるということを。

再発した場合、回復に要する時間は余計にかかると言われています。



再発した私でしたから、仕事も上手く回るはずがありません。


何かについて話し合い、笑い合っている何気ない場面も、私の事について詮索し嘲笑していると思えてしまうのです。

そればかりか、黙々とパソコンのキーを打っている人たちを見ても、しぐさやチャットで私の事を伝え合っていると思っていました。


私はというと、眼前の画面を見ながらキーボードを操作しながらも、注意は周囲のあちこちに配っています。


さすがに能率の上がらない私の様子を見て、上司が心配して下さり少し休むよう助言されました。(当時の上司には病気について多少話してありました。)


一杯一杯だった私にとっては渡りに船でしたので休みを頂くことにしました。



仕事が休みとは言え、精神状態は張りつめた状態でしたので、陽性症状がなくなった訳ではありません。


神経衰弱して寝室でノビているとき、通気口から麻原○晃を歌った「ショーコーショーコーショコショコショーコー」のような声が聞こえてきたりしました。

隣室のバラエティ番組では、私の事をどこかで監視しながら笑い者にしている声が聞こえてきます。

夜、床に就いてなかなか眠れないときに聞こえて来るのは、玄関を開けて誰かしら押し入って来る物音なのです。

それは、歴史上の独裁者でした。時にはヒ○ラーだったり、時には共産国の金○日だったりしました。


035 閉鎖病棟へまっしぐら(後編)」へつづく。




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2014/09/23


前回お伝えしたように、幻覚の再発はもはや統合失調症の急性期に再び戻ってしまったと言っていいと思います。

常に誰かしらに監視され、テレパシーで心を読み取られたうえ、常人(健常者)に見えないものが見えるようになったのですから。


また、妄想も始まります。

外出時、歩行中・電車内・会社内でも過剰なほど周囲に注意を払うようになります。

最も目に入って来るものは人の「しぐさ」でした。「隠語」や「暗号」を使って会話することのない他人同士の場合、意思伝達する手段だと思っていたのです。


メガネを直している人を見ては、「俺が見張っているぞ」という合図に思え、鼻をこすっている人を見ては、「こいつがクサいぞ(なにか企んでいるぞ)」という合図に、また眉を掻いている人は、「こいつは眉唾ものだ」という合図に見えました。また、頬を掻いている人は「こいつは面の皮が厚い」あるいは「やくざなヤツだ」と伝えている、という風に挙げればキリがありません。

あるいは、社内では何かのタイミングで隣席の人が飲料を飲んだ後に、向かいの席の人も飲料を飲んだりすると、お互いに「承知した」と合図し合っているように思ってしまいました(「要求を『飲む』」と言ったりしますからね)。

これは、心理学でいう「ミラーリング効果」とも関連していたかも知れません。


そうやって、他人同士がコミュニケーションし合っている様子は、俯瞰してみると、さながら映画『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーでした。あるいは、映画『ミッション・インポッシブル』でのパーティーの場面にも通ずるものがあります。

でも実際には当然ながら、ジム・キャリーでもトム・クルーズでもありませんでしたが。

『トゥルーマン・ショー』 『ミッション・インポッシブル』


また音や声にも過剰に反応しました。

何かの動作中にクラクションが聞こえると、警告されていると思えました。クラクションの音が1回のときと2回のときでは、意味付けがどう違うのだろうと考え込んでしまいます。

あるいは、数名の人たちが笑い声を上げると、嘲笑されていると感じました。

ヘリコプターのバタバタいう音にも怯えました。


次のような経験をした方もいらっしゃると思います。

遠くのビルのある一点が一瞬太陽に反射して光ることがあります。それを双眼鏡か何かで監視されていると思ってしまうのです。


キリがないのでこの辺にしますが、もはや統合失調症の急性期再来です。




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