回復期

2014/11/02


患者本人であるか、身内(親族、友人、同僚、上司)のいずれかを

問わず、生活を共にしてゆく上で一番大切なことは、病気についての

知識を深めることだと思っています。


私自身については、統合失調症について理解するようになったのは、

ずいぶん後になってからでした。

診て頂く先生により変わる診断書の病名(「自律神経失調症」→

「抑うつ状態」→「適応障害」)を見ては、関連図書・ネットで調べ

たりして、自分自身で「統合失調症」に行き着くまでにかなり遠回り

してしまいましたから。

最終的には、障害年金の申請に必要な診断書に記述された病名を見て

確認するに至りました。


遠回りしたのは、時間(年月)ばかりでなく苦しみも増えました。

理想的な回復、復帰は「021 統合失調症の経過」でご紹介したような

サイクル(前兆期(前駆期)→急性期→消耗期(休息期)→回復期))

になりますが、遠回りした私は、「前兆期」と「消耗期」の間を

3~4度ほど経験することになりました。


再発すると厄介なことは、最初の治療よりも回復までに要する時間が

長くかかってしまうことです。

また、再発を繰り返していると、より回復しにくくなると言われます。



では、どうすれば再発の繰り返しを避けられるかと言えば、前兆期に

再発のサイン(心身の変調)を見逃さないよう気をつけることです。


一般的に、前兆期には眠れなくなったり、焦りの気持ちが酷くなったり、

食欲が落ちたり、イライラが増したりすると言われます。


私の場合には、既に「006 身の周りが何かヘンだ」にてお伝えして

いるように、周囲の人・物に過敏になることでした。

具体的には、物音やテレビ、話し声・笑い声に過敏になったり、

人のしぐさが気になり物事に集中できなくなりました。


人により異なると思いますが、これらのサインに早めに気付いたら、

しっかり休んだり、上手に気分転換したりすることが大切です。

また、主治医の先生にご相談することも重要になってくるのです。




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2014/11/01


前回記事にて、やる気が出ないけれども、抗鬱剤はこれ以上出せない、

と主治医に言われたことについて触れました。


さて、あなたは、やるべきことがあるのにやる気が起こらない時が、

これまでにありましたか? 

精神疾患を患った人に限らず、健常者でも、つまりは誰にでもあること

でしょう。


では、そういう時に、あなたはどう対処していますか?

ちょっと考えてみて下さい。


1 根性でやり遂げる。

2 誰か他の人に頼んでやってもらう。

3 やれない理由・原因を考えて、自分を納得させる。

4 やり忘れたことにしてしまう。

5 死んだ振りをする。

6 その他。




さぁ、どうでしょうか?


私が主治医の先生にアドバイスされたことは、

「まず行動を起こす」

というシンプルなものでした。


考えてから行動に移す人は、考えることでエネルギーを使ってしまう

ので、まず行動してから考えるようにするだけでできるようになる、

とおっしゃっていました。

また、これは病気でない人にも言えることだとも。


それを聞いた後、やる気が起きないなぁ、と思い始めたら即行動に移す

ようにしたところ、先延ばしにすること・サボることはなくなりました。


従いまして、上記の選択肢は、「6 その他」が正解でした。


ただし、このアドバイスは私が「回復期」にあるという前提なのだと

思います。

陰性症状が重い人(「消耗期(休息期)」)などは、休養が一番なの

ではないかと思います。






脳から変えるダメな自分

やる気のスイッチ



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2014/10/31


以前「021 統合失調症の経過」にて、一般的にたどる経過を

お伝え致しましたが、最後の段階の「回復期」に焦点を絞って

考えましょう。


この段階は、エネルギーのレベルが正常な状態に徐々に戻っていく

段階です。

ただし、順調に戻って行くかと言うと残念ながらそうはなりません。

個人差はありますが、上下の波(気分の浮沈)を繰り返しながら

ゆっくりと回復して行くのです。


例えて言うならば、適切な例えかどうかはともかく、日経平均株価が

上昇トレンドになるような感じです。一直線に上昇することなく、

短期的には乱高下(らんこうげ)しながらも、反発・反落を繰り返し

ながら中長期的に上昇するようなものです。


エネルギーのレベルの波が上下するということは、昨日までは活動的

だったのに、今日は布団から出られないほど体調が優れない、といった

こともありうるのです。

それでも病状は回復に向かっていると考え、慌てないことが大切です。



私について言えば、早期退職した後は、大きな波こそないものの、

やはり体調の良い時期と悪い時期はありました。

体調が良いと言っても、エネルギーのレベルは正常なレベルよりも低い

ので、健康な人と比べればまだそこまでは活動的ではありません。


妻が週5日はパートに出ているので、ウチの掃除は自然と私の役割と

なりますので、毎日掃除機をかけていますが、この単純作業すらやる気

が起きない時もよくあります。


前回の診察で、主治医にやる気が起きない旨話したところ、抗鬱剤は

これ以上出せない、と言われてしまいました。

現在私は、抗精神病薬と抗鬱剤、睡眠導入剤を服用しています。

これらの薬は、何か月も変わらず浮沈を繰り返しながらも安定しつつ

あります。



いずれにせよ、回復に向かう途中(「回復期」)であっても、落ち込み

があること、回復には時間がかかり個人差もあること、を知っている

のと知らないのでは気の持ちようが違ってくると思います。




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2014/09/08


今回もまた補足をさせて頂きます。


書籍などでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、

ここでもう一度おさらいしておきましょう。



以下の図は、統合失調症のたどる経過を一般化して

よく図式に表されるものです。


横軸は時間の経過、縦軸はエネルギーのレベルを示します。

二軸の交点では、エネルギーが0(ゼロ)になって

しまいますが、これは個々人の平常時のレベルと考えて

頂いてよろしいかと思います。

toshitsu_process

(図)


最初はまだ病気かどうか判別できない段階です。

これを前兆期(または前駆期)といいます。

私の場合、何だか周りの様子がおかしいと

感じていた頃です。


次に、神経が高ぶり周囲に過敏になる段階です。

これを急性期といいます。

陽性症状(幻覚や妄想など)が現れる頃です。


その後、急激にエネルギーレベルが落ちる段階です。

これを消耗期(または休息期)といいます。

陰性症状(抑鬱状態など)が現れる頃です。


そして徐々にエネルギーが戻ってくる段階です。

これを回復期といいます。

その頃に認知機能障害が現れることもあるようです。


ただし、認知機能障害については統合失調症の発症前に

見られるケースもあるようです。


私の個人的意見を述べさせて頂くと、これは理想的な

回復への経過だと思います。

私自身はこの経過の一部を繰り返しながら、現在も

なお関係妄想や意欲減退、ひきこもり等と付き合い

ながら生活しています。



いずれにせよ、回復にはとにかく時間(数年)が

かかると考えてよいと思います。

自分は今どの段階なのかを把握することも大事な

ことかもしれません。



慌てずじっくり腰を据えて直していきましょう。


下記参考図書は、精神科医のお立場から著された書籍です。
とても詳しく書かれており、私も付箋だらけになってしまいました。 


統合失調症 その新たなる真実



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