今回は、「障害者」という言葉についてすこし考えてみたいと思います。


言葉なんかどうでもいいよ、というあなた、おわりまで読んでいただければ考え方がちょっと変わるかもよ~。

challenged-people
 


では始めましょうか。

この「障害者」という言葉、英語ではどう表現するでしょう。

(こっそり調べちゃいました。)


日本語では「障害者」というばあい、「身体障害者」と「精神障害者」をひっくるめていいますね。


英語にはいろいろな表現がありましたが、ざっくりまとめると、よく知られている(と思われる)、「a handicapped person」がさしあたり「障害者」になるようです。

しか~し、これはやや古い言い方でけなした言い方でもあるようです。

別の言い方では、「a challenged person」が婉曲的でこちらの方がいいかもしれません。

身体障害者は a physically challenged (handicapped) person (1)

精神障害者は a mentally challenged (handicapped) person (2)

となりますね。


他には、a disabled person (3)という言い回しもあります。


これら(1)(2)を直訳的に考えると、「肉体的・精神的に(天から与えられて)挑戦させられている(あるいは、ハンディキャップを負っている)人」となりますね。

あるいは(3)は、「能力を奪われた人」ということです。


(英語に詳しいかた、間違ってたらご指摘ください。)


いずれにせよ、英語は状況の説明(客観的な説明)をしたような表現ですが、

日本語の「障害者」ってわかりにくくありませんか? 

障害物競走といえば、障害物を乗り越える時間を競うものですが、「障害者」という言葉が指している「障害」って、自分自身の体や心にもった 不自由さ=困難 をいっているのでしょうけど、本当にそれだけですか? というのが今回の主題です。


身体障害者にしてみれば、自分の体に不自由さをもっているほかに体の外にも「障害物」があふれているし、精神障害者にすれば、体の不自由さはないにしても周囲の偏見や差別や哀れみといったメガネで見られることがなにより生きづらくしている「障害」ではないでしょうか? 


その意味で、LGBTQ の人たちも障害者に負けず劣らず生きにくいと思います。

いうまでもありませんが、社会はマジョリティがマジョリティのために作られている(一例をあげれば、トイレや法律、自治体の条例など)ため肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。


考え方を広げていくと、同様に女性のみなさんも生きにくい世の中のはずです。

「半分は女性じゃないか」と反論する人もいるでしょう。

数の上ではそうですが、社会(とくに日本)を作っているのはマジョリティである男性ですよ。


政治や経済、あらゆる面で男性が中心に回っているじゃないですか。

さいきん驚いたのは、生理用品を作っているのも男性だそうです。

だから、痴漢やセクハラ被害を受けてもなかなか裁く人(男中心)を納得させることができず加害者を裁けない現状がある中で、伊藤詩織さんが勝訴したことは画期的だったわけです。勝ったあとも誹謗中傷で辛い思いをされていると思いますが、社会を好転させる機会になってほしいと思います。

ShioriIto
 


他にも、石川優実さんが始めた#KuToo 運動がムーブメントになり、企業内でやっと女性の靴の規則が緩和され始めているといいます。



どうですか、みなさん。

以上のことから、世の中が生きにくい人が「障害者」というなら、いわゆる障害者のほかに、LGBTQ や女性までもが当てはまってしまいます。

つまり、反対に「健常者」というのは、男性の中でも相手を思いやれない愚鈍な人ということになりませんか? 


ひょっとしたら、大きな顔をしている「健常者」こそ欠陥者でありマイノリティなのではないかと思えてくるのは私だけでしょうか。



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